大阪の中心地で、
上質な大人の滞在を叶えるホテル

2019年11月に開業した「ホテル阪急レスパイア大阪」が1号店となりますが、こちらは3〜4名のファミリー層が中心のホテルです。対して当ホテルはスペイン語・イタリア語で“すばらしい”“すてきな”を意味する「グラン」の名を冠し、1〜2名の大人世代がゆったりと寛げる上質なラグジュアリーホテルというコンセプトで開業しました。
ビジネスや観光の拠点としてご利用いただきやすい梅田の中心地にありながらも、ホテルに一歩足を踏み入れると都会にいることさえ忘れてしまうような、自然と安らぎを感じられる空間を目指しています。

はい。フロントも自動チェックイン機を導入するなど、お客さまがストレスなく自由に過ごせる環境づくりを重視しています。適度に人が介入しながらも、お客さまのペースを大切にするコンセプトです。
そんな中、クラブフロア宿泊者限定で利用できる「クラブラウンジ」は、1号店である「ホテル阪急レスパイア大阪」との差別化の鍵となる“大人のホテル”を表現するための重要な場所でした。当ホテルを象徴する場所として、開業準備の段階からかなり議論を重ねてつくり上げています。
ホテルのクラブラウンジでは、ビュッフェのように食事のバリエーションを重視する傾向にありますが、我々はあえて違うコンセプトを打ち出しています。
私たちが目指したのは、お出かけ前や帰館後に、翌日の旅の予定などをお話しながらゆったりとくつろいでいただける空間。限られた時間を上質に過ごしていただくことを大切にするために、食事よりもドリンクの質と種類にこだわりました。

まさに、ここでお腹いっぱいになるまで食べるのではなく、15時にチェックインしてお部屋に荷物を置いた後、コーヒー片手に「夕食をどうしようか」と相談される時間などにクラブラウンジをご利用いただけたらと思っています。
街を楽しんでいただくための準備や休息の場所として、ゆとりある空間を提供したい。そんなホテルとしてのメッセージを込めたスペースです。
「選ぶ楽しさ」と「特別感」に
こだわったクラブラウンジ

アルコール約70種類、ソフトドリンクを含めると約100種類と、他社では類を見ないほど豊富に取り揃えています。またリキュール類も多く、ご自身でカクテルをおつくりいただけます。京都など関西エリアでつくられたお酒を導入したり、春には桜リキュールなど季節ごとに商品の入れ替えを行ったりもしているので、何度来てもお楽しみいただけるはずです。
バーでの勤務経験のあるスタッフが、お客さまのお好みを伺いながらカクテルレシピをご提案することもあります。そういったコミュニケーション含め、余白のある上質な空気感を大切に設計しました。
フードメニューも、コンセプトに合わせてあくまでも軽い食事を中心に、お酒に合うおつまみや、コーヒーと相性のよいスイーツをご用意しています。阪急阪神ホテルズがこれまで培ってきたノウハウを存分に活かしながら厳選したものです。

クラブラウンジで提供する食事とドリンクを厳選していく中でも、コーヒーは特に重要な位置づけとして検討しました。ドリンクにこだわると決めたとき、嗜好品の代表として多くの方に親しまれているのがコーヒーであると考えたからです。さまざまな議論の末に『Largo』を導入することにしました。
クラブラウンジをどのような形にしていくか検討している最中に、『Largo』と出会いましたが、まずデザインに惹かれました。高級感あるクリエイティブがホテルの雰囲気にあっていて、白と黒のBOTTLEがラウンジに並んでいるのを想像したときにしっくりくると感じたのを覚えています。

なにより、実際に試飲させていただいた際に「これは特別なものだ」「当ホテルと合っている」と、自分の中で確信が持てたのが大きかったです。
社内で試飲した際に、コーヒー好きのスタッフにはもちろん好評でした。しかし驚いたのは、コーヒーが苦手なスタッフがカフェラテを口にした際「このカフェラテなら飲める」という反応が返ってきたことです。
ホテルには、さまざまなお客さまがいらっしゃいます。その中で、コーヒーを苦手としている方からもよい印象を持ってもらえるというのは、価値があると感じました。
また関西にゆかりのあるUCCという企業のブランドであることも、大きな魅力でした。特に海外からのお客さまが7割を占める当ホテルにとって、関西発の企業でつくられた製品であり、「ジャパンクオリティ」を掲げるコーヒーを味わっていただくことは特別な体験になると考えました。
パートナーとして共につくる、
上質なコーヒー体験

クラブラウンジは、お客さまが自分の好きなタイミングで好きなように楽しんでいただける環境を重視しており、セルフサービスを基本としています。
特にコーヒーは朝の一杯から、外出後の休息時、夜のお酒の後まで、一日を通してさまざまなシーンで楽しんでいただけるドリンクです。いつでも、好きなときに、高品質でおいしいコーヒーが提供できるよう、全自動マシンの導入は必須でした。

導入したのは、アメリカーノやエスプレッソはもちろん、ミルクを使う必要があるカフェラテまでおいしい全自動エスプレッソマシンです。全自動ながら、おいしいコーヒーを何種類か抽出できるだけでなく、ココアなども同じマシンでつくれるので、ドリンクの数にこだわりたい我々のコンセプトにも合ったマシンだと感じています。
まだ開業間もないですが、クラブラウンジに並べている『Largo』のBOTTLEを写真に収めてお帰りになるお客さまもいらっしゃいました。狙い通り『Largo』がクラブラウンジの特別感を演出する、シンボリックな存在になっていることを実感しています。

私たちは『Largo』をパートナーだと考えています。開業準備を進める中で、私たちもホテルへの思い入れがあります。UCCコーヒープロフェッショナルさんが『Largo』というブランドに注ぐ愛情や思いを感じたとき、それぞれ出発点は違えど、ブランドに対する思いの強さに親近感を覚えました。
また自分たちだけで訴求力を高めていくのではなく、『Largo』のようなすばらしいパートナーと共に、お互いの価値を高め合える関係性を大切にしていきたいですし、ホテルを介していいものがお客さまに伝わる、そんな存在になればうれしいです。