50周年の節目に掲げた
「リボーン」
50周年を迎えるにあたって、客室から飲食スペースまで全館リニューアルを行いました。コンセプトとして掲げたのが「リボーン(Reborn)」。この先の50年も多くのお客さまに愛され続けるホテルへ生まれ変わる、という思いを込めています。
この「ラウンジ&バー」もその一環で、最上階に独立していたバーを1階のロビーラウンジと統合する形でオープンしました。以前のバーは最上階にあり、お客様に認知していただくのが困難でしたが、1階エントランスに移設したことで、より多くのお客様にご利用いただきやすくなりました。
エントランスからすぐ目に入る場所になったので、以前より気軽に立ち寄っていただけている実感があります。宿泊者の方はもちろん、地域のお客さまや観光でいらっしゃった方にも自然と足を運んでいただけるようになりました。
50年の歴史があるシティホテルですので、幅広い年齢層のお客さまにご利用いただいています。2019年にリブランドして以降は若い世代も少しずつ増え、近年はインバウンドのお客さまも増加傾向にあります。台湾や韓国といった近隣諸国はもちろん、欧米圏のお客さまの姿も見られるようになり、グローバルな広がりを実感しています。
そういった変化を受けて「Lounge&Bar」でも、グルテンフリーや宗教上の食事制限がある方でも安心して召し上がれるメニューを取り入れるなどの工夫をしています。
空間をつくる、コーヒーへの
新たなこだわり
フードメニューの「ビーフステーキストロガノフ」は、創業当初に提供されていた長年人気のメニューです。今回のリニューアルを機に復刻し、お客さまから愛されてきた味をそのまま守り続けています。伝統を大切にしながら新しいものも取り入れていく、それが当ホテルのスタンスです。
スイーツでは、最近「しめパフェ」としてティラミスのパフェの提供を始めました。夜の沖縄を楽しんだ後の締めくくりに、お酒派の方もスイーツ派の方も一緒に楽しめるとご好評いただいています。深夜0時まで営業していますので、夕食の後にふらりと立ち寄られるお客さまも多いですね。
ブレンドコーヒーやエスプレッソ、カプチーノをご用意しています。ウィンナーコーヒーも以前から続けているメニューで、年配のお客さまを中心に根強いご要望があるので大切に残しています。
もともと使っていたのはボタンひとつでコーヒーを淹れられる全自動コーヒーマシンでした。席数80席以上のラウンジで安定稼働を考えると、リニューアル後も同じ全自動コーヒーマシンのままという案は十分に合理的でした。ただ、それでは以前と何も変わりません。
セミオートエスプレッソマシンはスタッフ一人ひとりの技術が品質を左右するため、それ相応の覚悟が必要な決断です。それでもホテル全体で「リボーン」を掲げている以上このラウンジも変えたいという気持ちがありました。スタッフがお客さまの目の前で一杯一杯に向き合う。その臨場感こそがおもてなしになると考え、上司やUCCさんとの話し合いを重ねて切り替えを決断しました。
導入にあたって、主要なスタッフと一緒にUCCさんのショールームへ週1〜2回練習に通い、エスプレッソの抽出やカプチーノの仕上げ方など基礎から教えていただきました。学んだことは現場に持ち帰ってスタッフ全員で共有することで、技術の向上をはかっています。お客さまにも、新しいコーヒーはご好評いただいています。
アフタヌーンティーのメニューの中でアフォガードをご用意しており、アイスクリームに『Largo』のエスプレッソをかけてお出ししています。バータイムにはメニュー外でもエスプレッソマティーニのオーダーをいただくことがあり、特に外国のお客さまに喜ばれています。最上階にバーがあった頃はコーヒーを提供していなかったので、こちらに統合されたことでこうしたご要望にも即座に対応できるようになりました。
品質とサポートへの信頼が生んだ、
『Largo』との二人三脚
エスプレッソマシンの導入を検討していた際に、UCCコーヒープロフェッショナルさんに「エスプレッソマシンで提供するおすすめのコーヒー豆」として紹介していただきました。
新たな出発のタイミングで最高のものをお客さまにご提供したいという思いがあったので、UCCさんのショールームで試飲し、高品質であることを実感して採用を決めました。芳醇な香りと淹れたての新鮮さはお客さまにも大変好評で、上質なコーヒー豆を使っているホテルとしてご紹介できることが、スタッフにとっての誇りにもなっています。
コーヒーについてここまで体系的に学ぶ機会がこれまでなかったので、私自身とても興味を持って受講しました。せっかく取り入れたわけですから、認定制度をきっかけにコーヒーの活用をさらに広げていきたいと考えています。
アフォガードやエスプレッソマティーニのようにエスプレッソを軸にしたメニューは、今後もっと広げていきたいと思っています。バータイムはまだ開拓の余地があるので、コーヒーとお酒を組み合わせた新しいドリンクも検討していきたいですね。
エスプレッソマシンを変えてみて改めて感じたのですが、コーヒーはホテルの“顔”だということです。エントランスに入ってすぐ、コーヒー豆をグラインドする音が聞こえてきて、香りが漂う。その臨場感がお客さまに非日常の空間を演出してくれていると思っています。コーヒーの香りに気づいて利用してくださるお客さまもいらっしゃるので、コーヒーがこのラウンジの空気そのものをつくっているなと感じています。
沖縄を訪れてくださるお客さまに、このラウンジで非日常の特別な時間を過ごしていただきたい。その体験の中に『Largo』のコーヒーが自然と溶け込んでいるような、そんなおもてなしをこれからも積み重ねていきたいと思っています。