A ritual in every cup. Coffee crafted for a full, sensual journey.
Experience true Japanese aesthetics and technology.
“Japan-ly Brewed” by UCC.

Voice of
Barista

共鳴する『Largo』への想いと

バリスタとしての幸せ

『Largo』とバリスタ、お客さまで奏でる、
かけがえのないひとときを

コーヒーのお仕事に携わる方や『Largo』に縁のある方のお話をもとに、UCC最高峰ブランド『Largo』の魅力を紐解く本特集。

今回お話を伺ったのは、かつて史上最年少で日本バリスタチャンピオンに輝き、現在はUCCコーヒーアカデミーの講師として多くの人にコーヒーの魅力を伝える宮前みゆきさんです。

『Largo』誕生以来、バリスタとして『Largo』のコーヒーを数多く提供してきた宮前さん。
語られる言葉からは、そんな宮前さんだからこそわかる『Largo』が抱く魅力や可能性がみえてきました。

Barista / 宮前 みゆき

Miyuki Miyamae

2007年度「ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)」において、史上最年少、女性選手として初の優勝。同年、日本代表として世界大会に出場し総合4位。個別部門ではベストカプチーノ賞に輝く。「カフェラ(CAFFERA)神戸大丸店」では店長として活躍。現在はUCCアカデミー講師として、コーヒーの魅力、エスプレッソの抽出技術を多くの人に伝える。

「すごいものができた」1杯のおいしさを支える『Largo』との出会い

『Largo』開発当時は、バリスタとしてUCCの直営カフェで活躍されていた宮前さん。以来、『Largo』とは長いお付き合いだと思うのですが、あらためてUCCブランド最高峰とされるコーヒー豆との出会いについて教えてください。

当時は「店舗側の声を参考にしたい」という開発側の希望もあり、私が勤務していた店舗でエスプレッソ抽出の検証などが行われていました。開発メンバーが缶を抱えて店舗にやってきて、エスプレッソを抽出しては飲んで、クレマの持続性などを確認して。

当時もコーヒー豆の缶製品はありましたが、『Largo』の大きな特長である“缶内に豆のガスを完全に封じ込める”という技術は存在しませんでした。
完成当時は「すごいものができたぞ」と感じたことを今も覚えています。

焙煎豆をアルミ特殊缶に完全密封して、炭酸ガスを発生させながら熟成させる。UCCだからこそ実現できた「フレッシュアロマシステム」ですね。実際どのような点に「すごい」という印象を持たれたのでしょうか。

ひとことでいえば「豆の新鮮さが持続する」という点にあると思います。もちろん従来の製品も、豆が劣化しないようあらゆる工夫がなされていました。

ただ『Largo』の場合は、鮮度の持続性が従来の比ではありません。「豆の劣化」というネガティブな要素をカバーするというより、「豆の新鮮さ」というポジティブな要素をさらに引き出してくれるイメージです。

豆の鮮度は、それほどエスプレッソにとって重要な要素なのでしょうか。

コーヒー豆は、焙煎から時間がたつほど炭酸ガスが減少していきます。炭酸ガスの影響を大きく受けるのが、エスプレッソの表面を覆う泡、クレマの仕上がりです。

豆が新鮮であるほど炭酸ガスの含有量は多く、しっかりとしたクレマが生まれます。これはバリスタにとって非常にうれしく、おいしいエスプレッソを淹れるうえで欠かせない要素です。

また、劣化した豆で淹れるエスプレッソは、色合いが薄くなってしまいます。クレマの味わいも弱く、ミルクに負けてしまうんですね。

宮前さんが『Largo』で淹れてくださったカプチーノをいただきましたが、ミルクの口あたりがやさしく、エスプレッソの味わいもしっかりと感じられて、あらためてそのおいしさを実感しました。

ありがとうございます。バリスタとして、お客さまが口にしたときの印象は大切にしています。

もちろんアートの仕上がりも、カプチーノの魅力のひとつです。私自身もカプチーノとの出会い、アートの美しさがコーヒーの道に進むきっかけでした。

ただ、自分がバリスタとなったいまは、プロとして味わいにこだわりたいと思っています。そのためにも、ベースとなるエスプレッソのおいしさは欠かせません。抽出に最適な鮮度がキープされた『Largo』であれば、バリスタが目指すコーヒーの根底を下支えできると感じています。

『Largo』で広がる
アレンジコーヒーの世界

『Largo』を使ったおすすめのペアリング、アレンジメニューなどがあれば教えていただきたいです。

チョコレートに合わせるのであれば、味わいがしっかりとした『ダークロースト』。適度に酸味のある『オーセンティックロースト』は、フルーツとのペアリングもおすすめです。

UCCの直営カフェでは、ノンアルコールドリンクにもエスプレッソを使用していました。

最近はエスプレッソをトニックウォーターで割るスタイルも人気ですが、『オーセンティックロースト』であれば、ミントのような香りのある素材とも合わせやすいと思います。柑橘類を少し加えたアレンジも良いですね。

エスプレッソにミント…!エスプレッソ=ミルクアレンジ、というイメージががらりと変わりそうです。

夏場はテラス席で涼やかなメニューを飲んでいただくなど、提案できるコーヒーシーンの幅が広がりますよね。これは、バリスタにとってもお客さまにとっても、うれしいポイントだと思います。

良質なコーヒーをどう“調理”するかは、バリスタ次第。お客さまにさまざまなコーヒーの楽しみ方を提案できるのも、安定したクオリティをもつ『Largo』ならではといえるのかもしれません。

缶の中でコーヒー豆が香りを
抱き続け、熟成する

バリスタとして『Largo』で多くのコーヒーを淹れてこられた宮前さんですが、他製品との香りの違いを感じることはありますか。

コーヒー豆は、どんな香りも自分のものとして吸収する特性があります。冷蔵庫で保管すると、食品の香りが移ってしまうほどです。

『Largo』の豆は、缶のなかで香りを生成しながら熟成を重ねます。豆自らが、コーヒーのアロマを抱き続けるイメージです。

焙煎直後と比較すると、アロマオイルの総香気量が47%もアップするとか。エスプレッソの抽出にも大きく影響しそうですね。

バリスタによっては、あえて開封してから、時間をおいて抽出することもあります。自分が目指す仕上がりになるように、ガス量を調整するんです。

これは、コーヒー豆にとってベストな状態がキープされている『Largo』だからこそできることです。

理想とする1杯のために、より良い状態の豆を使うことができる。そういう意味でも『Largo』はバリスタにとって、とても使い勝手が良い製品だと思います。

「コーヒーと共にある特別」を
お客さまにも、バリスタにも

開栓時のガスが抜ける音も『Largo』ならではの特長ですよね。実際に店舗で開けるときも香りが店内に広がるのではないでしょうか。

『Largo』の開栓は、バリスタ自身のテンションも上げてくれる瞬間です。専用の器具で開栓するのですが、プシューッという音と香りは、お客さまの注目を集めますから。
私が勤務していた店舗でも、バリスタはお客さまの目に触れることを意識しながら、カウンターで正面を向いて開栓していました。

他店舗では見られない光景ですね。お客さまの満足度も上がりそうです。

「音と共にコーヒーの香りがしてきた」「あのコーヒーが自分の1杯になっているんだ」という驚きは、『Largo』を提供する店舗ならではの体験ですよね。お客さま同士はもちろん、お客さまとバリスタの会話のきっかけにもなると感じています。

いまは講師という立場でお客さまと向き合う宮前さんですが、「心を満たす。人生を奏でる」をステートメントとする『Largo』に、どのような可能性を感じていらっしゃいますか。

お客さまにとって「あのお店で飲んだコーヒーがおいしかった」という印象は、「あのお店で過ごした時間が楽しかった」というイメージに共通すると考えています。

『Largo』はUCCの最高峰ブランドですが、コーヒーを提供する店舗も含め、Largo』と過ごす時間がお客さまにとって少しでも特別なものであればうれしいです。

特別、というのは店舗で働くバリスタにとっても同じことで、コーヒーを通して居心地の良い空間を提供するすばらしさを、あらためて実感してもらえればと思います。

バリスタにとっては何百杯のうちの1杯でも、お客さまにとっては、その日1日、その時間を彩る大切な1杯です。

『Largo』の香りをかいだとき、コーヒーと共に過ごした時間を思い出してもらえれば。そんな空間、ひとときを『Largo』とバリスタで作っていけるのではと感じています。